英単語や資格試験の暗記に紙の(アナログの)単語帳を活用している方、その単語帳をアプリに変えるだけで、今の数倍効率的に学習できます。
適当なアプリを使って期待はずれにならないよう、記事の最後でおすすめアプリもご紹介していますので、迷ってしまう方はまずこちらを試してみてください。
目次
繰り返し学習の重要性
画像:Wikipedia 忘却曲線より
単語帳について説明する前に少しだけ、単語帳を使った繰り返し学習の重要性について科学的なお話をさせてください。
繰り返し学習の重要性の根拠としてよく引用されるのが、1世紀以上前にドイツの心理学者であるヘルマン・エビングハウスが行った記憶にまつわる有名な実験です。
意味のない10個の単語を被験者に覚えさせ、時間の経過とともに記憶の定着について実験してみると、1回目よりも2回目、2回目より3回目の方が記憶の定着率が高いことがわかりました。
脳の容量は無限ではありません。
覚えられることには限りがあり、私たちは無意識のうちに優先度の高いものを記憶しています。
その判断基準の一つとして「頻度」があり、使用頻度の高いものは重要であると判断し、より記憶に残りやすくなります。
英語でいうとegg,appleなどの身近な単語は覚えやすいのに対し、議会を意味する「Parliament」などは一般の人間にはなかなか馴染みがなく、記憶されにくいのは当たり前なんです。
それを踏まえると、単語帳を使った繰り返し学習の重要性が理解できますよね。
馴染みのない単語でも、毎日単語帳を使って勉強時間に触れていることでだんだんと脳の中で重要度が増し、記憶されやすくなるというわけです。
さらに耳で聞いたり、声に出したりすることでさらに使用頻度が上がるので、環境が許すのであればぜひ声に出しながら反復して見ることをおすすめします。
そもそも「単語帳」とは
暗記学習に欠かせないツール
単語帳とは、単語を暗記するために作られたノート・本のことです。
一般的には1枚の紙の表に覚えたい単語または問題、裏面にその意味や活用法、または解答が書いてあるものを思い浮かべる人が多いと思います。
学習するときには表を見て裏に書いてあることを考え、めくることで答え合わせができるというわけです。
本屋で市販されている「〇〇単語集」などは、解答部分を赤い下敷きのようなシートで覆って隠しながら勉強するスタイルのものもよく見かけます。
英語の場合は語彙を増やすことで多様な会話に対応できるようになり、資格取得なら法律や専門知識などの暗記が必要になる場合が多いので、単語帳のような学習支援ツールは必須です。
単語帳の魅力
単語帳の良いところは、「暗記」に特化して学習できる点です。
● 苦手箇所がわかり、
● 繰り返し学習し、
● 克服することができる
ということから、自分の弱点を補うような学習ができます。
どんな人が使ってるの?
単語帳は子供から社会人まで、年齢を問わず使われています。
● お子様の知育に利用するパパ・ママ
● 受験のために英単語勉強で使う学生
● 試験勉強の暗記の学習をする大学生
● 仕事で使う専門用語を覚える新人さん
● 資格取得を目指す社会人
● フラッシュカードを授業で使う塾の先生
暗記学習を何度でも繰り返し気軽に行えます。
どんな学習に使われてるの?
「単語帳」と一口に言っても、「暗記する」という点においては共通しつつ、その目的は様々です。
● TOEICのスコアアップ
● 外国語を勉強したい
● 薬剤師の試験勉強
● FPに必要な知識を覚えたい
● 司法試験用に法律要件を覚えたい
● 子供に簡単な計算を勉強させたい
などなど、「単語」だけでなくスペースが許す限りは文字を書き込むことができます。
資格試験で覚えることの多い法律関連は、表に「民法の基本原則」と書いて裏にはその答えとなる内容を書いておくなどです。
どんな使い方があるの?
基本は表に問題、裏に解答という形が一般的です。
解答では重要な部分に文字色をつけると視覚的にもわかりやすいです。
最初は表の問題をみても解答が出てくるまでに時間がかかるかもしれませんが、何度も繰り返すことで解答のスピードが上がってくることが実感できます。
また、反復学習の問題として、「次に来る問題を覚えてしまう(パターン化する)」という点があります。
これを避けるためには、表→裏だけでなく裏→表の使用も考慮しておくことが重要です。
例えば歴史上の人物を覚えたい場合の表のカードには、解答の人物を連想できるキーワードのみを書くようにしてください。
「徳川家の3代目の将軍は?」と書くのではなく、「徳川家3代目の将軍」とすることで、裏からめくった場合にも自然に学習することができるのです。
裏:徳川家光
(徳川家光は何代目の将軍だったかを問う問題かな? 確か3代目だ!)
↓
表:徳川家3代目の将軍
単語帳は自作できる
ここまででご紹介してきたように、単語帳は勉強したい内容に合わせて自作することができます。
「そういうの苦手なんだよね…」と感じている方も、本当に簡単なので、ぜひオリジナルの単語帳を作ってみてください。
最初は大きめの単語帳を選ぼう
単語帳は手のひらサイズで持ち運べるため、小さいものを選びがちですが、初めて作る場合には書き込みがしやすい少し大きめのものを選んでください。
コクヨさんの単語カード(大)はおなじみのcampus(キャンパス)ブランドで、40枚の単語カードが作れます。
情報量を増やして効率化
英単語のフラッシュカード作成でありがちなのが、表裏それぞれ1つずつの情報しか入れないというケースです。
表:apple
裏:りんご
これも間違いではないのですが、せっかく暗記を効率化させるなら、これだけではもったいないです。
暗記効率が上がる単語カードの例
英単語を覚えるなら以下の3つの情報をまとめて一面に書いておきましょう。
表
● 単語
● 発音記号
● 単語を使った例文
裏
● 日本語訳
● 品詞(動詞、名詞など)
● 例文の日本語訳
このポイントさえ押さえておけば、かなりクオリティの高い単語帳を作ることができるはずです。
もちろん裏→表の順番でも日本語→英語の勉強になりますので、1つの単語帳で2倍の価値を生み出すことができます。
アプリを選ぶべき3つのメリット
単語帳の魅力がわかったところで、単語帳をアプリで使うことのメリットについて説明させてください。
1.勉強場所を選ばない
アナログの単語帳でもノートや参考書に比べればはるかにコンパクトで持ち運びやすいのですが、スマホがあれば完結してしまうアプリにはかないません。
通勤・通学の電車の移動時間を勉強に当てている方は、満員電車で単語帳をペラペラするのはちょっと気を使いますし、内容が見られていないかと気になりませんか?
アプリなら場所をとりませんし、覗き見防止フィルムなどを貼っていれば周りの目を気にすることなく勉強に集中できます。
2.無料で使える
アプリにもよりますが、単純な単語帳であれば無料で使えます。
使いたい機能があれば、拡張機能に課金してさらに効率よく便利に暗記学習を進めることもできます。
本記事でおすすめしているアプリでは、画像を設定する機能が無料で使えたり、裏→表の表示順の変更ができたりします。
3.アナログにはない多機能性
一番お伝えしたい単語帳アプリのメリットが「多機能性」です。
先にも少し触れましたが、単語カードに画像を設定できることによって、アナログでは実現しづらい視覚的なアプローチがプラスされ、単純に情報量が多く、文字だけで覚えるよりも脳に記憶されやすいんです。
他にもカードを読み上げてくれる機能や、録音音声を再生してくれる機能など、移動中やランニング中などの「ながら学習」に役立つ機能がついていることも。
何よりアナログの単語帳を作るよりもはるかに簡単なので、時短にも繋がります。
シンプルで多機能!単語帳メーカー
「単語帳メーカー」は、小さなお子さんに文字や言葉を覚えさせたいという親御さん、受験生、資格取得を目指す社会人など、学習意欲のある方に広く使用されています。
シンプルなデザインが使いやすく、課金することによって解放される音声再生機能など、その他の拡張機能も豊富です。
自分で単語帳を作るのが面倒だという方は、完成済みの単語帳をダウンロードできる「ストア機能」がおすすめです。
特に英語学習をされている方は選択肢が豊富で、TOEIC対策、英検対策、ビジネス英語なんかが揃っていますので、ぜひダウンロードしてみてください。
ピックアップ
オリジナルの単語帳が作れる
便利な拡張機能が豊富
ダウンロード無料!
単語帳アプリで暗記効率は上がる!
暗記学習に単語帳は必須です。
しかし、同じ学習ならより効率的に早く覚えたいですよね。
単語帳メーカーはダウンロード無料で、作った単語帳を友達とシェア(共有)できる機能があるので、勉強仲間とも刺激し合うことができます。