簿記3級
学習期間:3ヶ月
業種・職種にかかわらずビジネスパーソンが身に付けておくべき「必須の基本知識」です。
簿記3級とは
業種・職種にかかわらずビジネスパーソンが身に付けておくべき「必須の基本知識」として、多くの企業から評価される資格。
(3級は)基本的な商業簿記を修得し、小規模企業における企業活動や会計実務を踏まえ、経理関連書類の適切な処理を行うために求められるレベル。
引用:商工会議所
簿記3級を取る方法
受験資格は特になく、年に3回開催される試験に合格することで取得できます。
受験希望地の商工会議所で受験申込みを行ってください。
簿記3級の難易度・評価
簿記3級の過去5回の合格率は、4割~5割強という状況です。半数前後の方が合格できる資格なので、簿記3級に向けた勉強をすれば比較的難易度は低いと言えるでしょう。
と言っても経理や決算書の知識が必要ですので、50~100時間、一日2時間勉強できたとして約1か月の勉強時間が必要と言われています。準備をしなくては合格できない資格であることは間違いありません。
簿記3級の学習方法
簿記3級の学習には、テキストを読み込み、ひたすら過去問を解くという方法をおススメします。
その際は自分が理解しやすいテキストを選択し、他のテキストに浮気することなくしっかり読み込み理解していきましょう。
簿記の試験には、仕分が理解でき、自分で仕分ができることが欠かせません。そこで仕分の練習を繰り返して苦手意識をなくしていくことが必要です。
簿記3級は会計の入門ともいえる資格です。試験範囲もものすごく広いわけではないので独学でも挑戦しやすいとは思いますが、勉強のペースを守りやすく、プロに教えてもらえるのは通信や通学での講義です。自分に合う方法を選択しましょう。
簿記3級を取得するメリット
資産形成に活かせる!
経理の知識がつくと決算書の見方がわかるようになり、株取引などで投資先を選ぶ際に役立ちます。
決算書は企業価値を判断する材料になりますので、株式取引をしている方や将来の資産形成を考えている方にぴったりの資格です。
家計管理ができ、お金が貯まる
小規模企業での経理業務に必要な知識が身につく簿記3級の学習は、家計の経済状況を管理する上でもとても役立ちます。
収入と支出を把握し、必要経費とのバランスを取ることで利益がでる(お金がたまる)生活へシフトできます。
未経験でも事務職転向できる
残業や出張、転勤の心配が少ない事務職は特に女性から根強い人気がある職業です。
求人でも大手企業となれば希望者は多く、買い手市場と言われる現在でも少ない椅子取りゲームなのが現実。
未経験から事務職への転向を考えているなら、経理業務のスキルがあることを証明できる簿記3級はぜひ取得しておきたい資格です。
簿記3級の仕事内容
簿記3級は経理の基本と言える帳簿の作成ルールを学べるため、経理関係の業務を行う際の必須スキルとして業務や就職・転職で重宝します。資格手当がある企業もあります。
また、決裁権のあるマネジメント層においても簿記の知識が役立ちます。
簿記3級のやりがい
経理関係業務に携わるなら必須である簿記のスキルを公的に証明でき、有資格者のニーズは安定しているので再就職でも一目置かれるでしょう。
また、上級資格である簿記1・2級へのステップアップも狙える資格ながら、合格率40%前後としっかり準備すれば合格が狙えます。
経理・決算・財務関係の仕事をする人はもちろん、家計などにも応用が可能です。
簿記3級の適正があるのはこんな人
- 経理関係の仕事がしたい
- キャリアアップに資格を活かしたい
- 家計管理に役立てたい
- 資産管理をしたい
簿記3級は複雑な数式や計算が必要な資格ではないので数学が苦手だった方も挑戦しやすいです。
また出産・育児からの再就職にも役立つと人気があります。
簿記3級の給料、年収
【求人先】
◎正社員 年収:200万円~550万円
【バイト求人先】
◎パート職員 時給:1,000円〜
受験者の口コミ
経理の仕事をすることになり、簿記の知識が最低限必要になりました。本試験はやや難しく感じましたが、1回で合格しました。基本を押さえたことが功を奏したと思います。やはり試験ですので受験テクニックを身につけるのは大事ですし、学習の効率も上がると思います。
大学生のうちに何か資格を取りたいと考え、簿記3級の受験を決意。学習中、借方・貸方が合わない時はイライラしたが、解説を読み込んで問題を解決。合格できた。
簿記三級試験に合格することができました! 家事、育児があり隙間時間での勉強に結果が出るまで合格する気がしなかったのですが、合格できて夢のようです。がむしゃらに頑張った最後の数週間の自分を褒めてやりたいです!
算数・数学がかなり苦手で、勉強の習慣化が全くない私にとっては、一大決心で挑みました。勉強のペースや、どんな風に頑張ればいいのかもわからなかったのですが、出来るようになってくると面白くなり夢中になって勉強しました。
ネットでは「3カ月で合格」とか「小学生でも合格」という宣伝文句があったのですぐ合格するのかと思っていたのですが、還暦を過ぎて初めての言葉を覚えるのに苦労しました。試験会場は若い人が多く、私のようなおばあさんはいませんが4回目でやっと合格。なんとか2級までは取りたいです。人間いくつになっても勉強です。
簿記3級受験日当日の注意
- 受験日・受験会場の確認
- 受験票・電卓・身分証明書・筆記用具・時計の持参
- 時間に余裕をもった行動を
- 試算表の種類に注意!
- 試験の難易度が設問ごとに異なるので、できる設問から解く
- 下書き用紙を有効活用!
簿記3級は7万人~10万人が受験する資格試験のため、受験会場内・会場付近の混雑が想定されます。時間に余裕を持った行動を心がけましょう。試験前にトイレに行くときなども時間ギリギリにいかないようにするといいでしょう。
電卓が持参可能です。電卓を含め忘れ物のないように準備します。会場によっては高校などを利用するため上履きが必要な会場もあります。
試験では、合計試算表、残高試算表、合計残高試算表などの試算表の種類でのケアレスミスが起こりやすくなるので注意します。また、設問ごとの難易度が異なりますので冷静にまず全体の問題を確認してから解ける問題をどんどん解いていきます。
計算や下書きに使う用紙も配られます。足りなくならないように有効活用しましょう。
資格情報まとめ
資格・試験名 | 簿記3級 |
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主催団体 | 日本商工会議所・各地商工会議所 |
試験区分 | 公的資格 |
試験日程 | 毎年3回、2・6・11月 |
受検料 | 2,850円 |
申込期間 | 試験実施2か月前 |
試験会場 | 各商工会議所が指定する教育機関など |
試験ランク | 3級、2級、1級 |
受験資格 | なし |
合格率 | 約40% |
出題形式 | 大問5問による筆記試験 |
出題範囲 |
第一 簿記の基本原理 第二 諸取引の処理 第三 決算 第四 株式会社会計 |
合否基準 | 70%以上 |
結果発表 | 各商工会議所による(おおむね試験日の1か月後) |