教育系のiPhoneアプリを開発しているスズキです。
今日、教育現場でのICT活用が盛んになってきており、多くの学校や塾でシステムやツールの導入が行われています。また学校での導入がなくても、先生が独自でiPhoneやiPadを利用した授業を行うという事例も増えています。
私も教師の皆様から様々なご意見を頂きながらアプリ開発をしていますが、他のアプリも調べてるからこそ「こういう事できるアプリは知らない?」といった相談をされることがあります。
アプリも次々と便利なアプリが登場していて、専門家の私でも追いかけるのが大変です。これでは現場で忙しくされている先生方がアプリの存在に気づかないのは当然です。そこで、
- 授業の準備をもっと簡単に行いたい
- 授業の参考になる情報が知りたい
- もっと効率的な授業をしたい
そんな思いをもつ教師の方向けに、
「教育現場でつかえるおすすめのiOSアプリ」をご紹介します。
何か一つでも新しい発見や授業での悩みが解決されるアプリに出会えれば嬉しい限りです。
目次
1. 授業でつかえる単語帳作成アプリ「マナビティ単語帳」
個人学習用アプリとしてだけでなく、TVやモニタ画面に映しながら操作できる全画面に対応しているアプリのため、先生向けとして教育現場でもおすすめの単語帳アプリです。文字だけでなく画像ファイルや音声も設定でき、言葉を学ぶお子様からスキルアップを目指す大人まで幅広く応用できます。
1-1. 「マナビティ単語帳」の特徴
マナビティ単語帳は下記のような特徴をもっています。
- 手間が少なく効率的な作成手段がある
- 単語帳データを共有できる
- 画像や音声にも対応し、再生方法も豊富
1-1-1. 手間が少なく効率的な作成手段がある
マナビティ単語帳は、Excelファイルのインポート機能がついています。
そのため、単語帳をアプリの中で作成するだけでなく、Excelで作成した単語帳データをインポートして勉強するという使い方ができます。
また、パソコンブラウザでかんたんに単語帳が作成できるウェブツール「 単語帳メーカーWEB」も準備されており、作成した単語帳はそのままExcel形式で出力することができるので、忙しい先生方の手間を減らすことができます。
さらにアプリ内の単語帳をExcel形式でエクスポート(出力)もできるため、「作成した単語帳を編集したい」「覚えた単語をアプリから消したいけど、データはとっておきたい」といったニーズにも対応しています。
※エクセルのインポート・エクスポートはマナビティWEBから行います
1-1-2. 単語帳データを共有できる
マナビティ単語帳は、作成した単語帳を他のユーザーと共有できます。
URL共有なので、LINEやメールはもちろん、SNSなどで共有URLを公開するだけで、かんたんに学びのシェアが可能です。
先生が生徒ごとに個別の学習レベルにあわせた単語帳を作成し、それを配布して補習として利用するといった使い方もおすすめです。
1-1-3. 画像や音声にも対応し、再生方法も豊富
マナビティ単語帳は、テキストを登録できるだけでなく、画像や音声も設定できます。そのため、苦手な生徒向け用の暗記問題、過去問集、受験や試験で必要な演習やリスニング問題、音楽の音当て問題など、授業で利用する幅も多種多様です。
また、ランダムにめくったり、裏表を逆にする、自動的にめくっていくなどの機能もおすすめで、紙の単語帳ではできない使い方がたくさんあります。
1-2. マナビティ単語帳の想定される利用シーン
- プロジェクターで映しながら問題を出題
- 生徒に個別の単語帳を作成して配布
- 画像問題やリスニング問題、テスト対策のまとめ資料として利用
1-3. マナビティ単語帳に関連する情報
▼ マナビティ単語帳 iOS版はこちらからインストール
>>マナビティ単語帳<<
▼ 公式サイト
マナビティ公式サイトはこちら
▼ 単語帳作成ツール
単語帳メーカーWEBはこちら
2. 資料作成の鉄板「Microsoft Word」
意外に知らない先生方も多いのですが、パソコンで利用されているマイクロソフト社のOffice製品であるWord、Excel、PowerPointは
iPhone版・iPad版のアプリもリリースされています。
今回はその中から教師から生徒に資料を作成・配布など利用シーンも比較的多く、
書類作成ソフトのMicrosoft Wordをご紹介します。
2-1. アプリ版 「Microsoft Word」の特徴
iPhone・iPad 向けに提供されているアプリ版Microsoft Word には、下記の特徴があります。
- 直感的に操作ができる
- 純正アプリだからこその互換性が高い
- クラウド保存でいつでもアクセスできる
これらの特徴があるからこそ、わざわざパソコンを開かなくても資料を簡単にかつ品質はそのままで作成できるのでおすすめです。
2-1-1. 直感的な操作ができる
Office製品は、多機能で全部の機能を使いこなすのは相当大変です。その中でスマートフォンのような小さい画面で「本当に利用できるのか」と心配される先生も多いと思いますが、心配ありません。
Microsoftがスマートフォンに最適化したiOS版のWordはより直感的な操作ができます。
- テキストの文字を大きくする
- 図や表をいれる
- 文字のフォントや色を変更する
こういった作業を簡単に行うことができるようになっています。
画面が小さいからといって作成に手間がかかる訳ではなく、
パソコンの良いところをとって、スマートフォンに最適化されているため、
ストレスを感じることなく資料を作成できるのがおすすめです。
2-1-2. 純正アプリだからこその互換性
これまで互換性は一応あるけど純正ではない資料作成アプリを利用していた方もいるのではないでしょうか。
その度に、実際にパソコンで開いたり印刷してみると表示が崩れていたり、文字の折り返し位置が上手くいってなかったりと修正に時間がかかってしまって、結局作り直しという二度手間になることもあったかと思います。
Microsoft Wordはマイクロソフト社のアプリですので、互換性が非常に高くその心配は必要ありません。アプリ側で作成・編集したからといって、表示が崩れてしまうといったことや折り返しが上手くいかないといった心配もなく、パソコンでのレイアウトそのままに表示します。
そのため、資料作成の機会が多い教師でも二度手間にならずデザインやレイアウトの作り込みに時間をかけることができます。
2-1-3. クラウド保存でいつでもアクセス
作成したファイルはMicrosoftが提供するクラウドサービスOneDriveへの対応はもちろんのこと、DropBoxやiCloudなど主要なクラウドサービスとも連携ができます。そのため、いつでも、どこでも、どの端末からでも作成・編集が可能です。
スキマ時間でささっと書類作成、書類の間違いも気づいたときにすぐ修正できるなど場所や時間を選ばず簡単にファイルにアクセスできます。
また、アカウントをもっていたら先生同士での資料共有といった使い方もおすすめです。
2-2. Microsoft Wordの想定される利用シーン
- 授業で利用する問題や説明資料の作成
- 保護者に配ったり学校に掲載する資料の作成
- 会議などで使う資料や議事録の作成
2-3. Microsoft Wordに関連する情報
▼ MicroSoft Wordはこちらからインストール
>>MicroSoft Word インストール<<
▼ MicroSoft Wordのサポートサイト
サポートサイトはこちら
▼ その他のOffice系アプリのURL
オフィス系iOSアプリの一覧
3. 新時代のオンライン教育「スタディサプリ」
こちらはリクルートグループが提供している小学生・中学生・高校生向けのオンライン学習サービスです。メインは生徒向けの個別学習用ですが、教師の方にもおすすめで内容を参考にできるところがたくさんあります。また学校向けの教師専用のサービスを提供しています。
3-1. 「スタディサプリ」の特徴
スタディサプリでは、下記のような特徴があります。
- 「講義動画×「テキスト」でのオンライン授業
- 志望校向けの「問題集」x「解説」
- 学校向けサービス「スタディサプリ for Teachers」
3-1-1. 「講義動画×「テキスト」でのオンライン授業
このアプリはオンライン動画だけでなくテキスト資料もついています。
教師として動画とテキストを見ながら、学習のポイントを知れたり、説明の仕方を知ることができます。
先生が生徒に教える際、説明に困ったり、良い言い回しが思いつかない時などに、一流教師は黒板をつかってどう説明しているかを参考にすることができます。
範囲も小学生向け講座から中学生向け・高校生向け・大学受験講座まで幅広い世代に向けて3000以上の講座があり網羅性も高いので、授業を組み立てる参考におすすめです。
3-1-2. 志望校向けの「問題集」x「解説」
高校3年生を教えている先生方の悩みで多いのは、大学受験の対策、またそのための進路相談かと思います。
このアプリは生徒個々人にあった資料や問題を作る際にも参考になります。オンライン動画でどれだけ分かりやすく説明しても、やはり必要なのは近くで教えてくれる教師や頼れる先生の存在です。
だからこそ、生徒と同じ目線で一緒に考えることで目標に進むことができると思います。
そのために利用するのに、とても良い資料に利用できます。
3-1-3. 学校向けサービス「スタディサプリ for Teachers」
スタディサプリの周辺アプリとして「スタディサプリ for Teachers」と呼ばれる
教師向けの生徒の学習習熟度を管理できるアプリもあります。
忙しい先生だからこそ、生徒個々人の習熟度の把握やフォローがどうしてもできにくいという問題がでてきます。このサービスはこの問題を解決できるように、スタディサプリ内のテストで発覚した苦手な部分を、生徒に合わせたオンライン講義動画を配信できたり、確認テストを配信することで生徒個々人のレベルに合わせた補習・講習の対策ができます。
また、生徒の学習状況や進路の選択を一括で管理できるような機能が搭載されています。
スタディサプリ for Teachers に関しては、学校全体で導入するのがおすすめで、それで効果がより発揮されるサービスです。
3-2. スタディサプリの想定される利用シーン
- 授業での言い回しや話し方の参考としての資料
- 生徒個々人向けの資料作成や問題作成の参考としての資料
- 生徒の学習状況の管理(スタディサプリ for Teachers導入の場合)
3-3. スタディサプリに関連する情報
▼ スタディサプリはこちらからインストール
>>スタディサプリ インストール<<
▼ サービス紹介サイト
サービス紹介サイトはこちら
4. ハイブリッド黒板アプリ「Kocri(コクリ)」
このアプリは黒板に様々な情報を投影して授業ができるアプリです。プロジェクターを利用して、iPhoneやiPadの画面を映すことで、黒板を進化させて、より視覚的な授業を行うことができます。
4-1. 「Kocri」の特徴
Kocriでは、下記のような特徴をもっています。
- 様々な資料を画面に映せる
- 前回の黒板にもすぐ戻れる
- カメラと連動して生徒のノートを黒板に映せる
4-1-1. 様々な資料を画面に映せる
Kocri では画像、動画、PDFのファイルに対応しており、スマートフォンをリモコンとして切り替えて表示することができます。
これまで三角形などの図形や穴埋めの問題も、黒板にまず書いてから説明していた内容が、画像できれいに表示して、その映した図形の上からチョークで書き込むといった説明に変わります。
書く時間を削減できるので、投影後にすぐ説明ができるので先生が授業を効率的に行うことができ、余った時間を分かっていない生徒のフォローにつかうことができます。
4-1-2. 前回の黒板にもすぐ戻れる
投影した情報は履歴として保存できるため、前回授業の黒板情報も保存することができます。
そのため、授業と授業の間で日にちが空いてしまったとしても、前回の復習をすぐに行うことができ、繋がりをもった授業を行うことができます。
また、どこまで授業したか、どこまで説明したかの確認もできるため、前回の復習を口頭だけで説明するということもなくなります。
4-1-3. カメラと連動して生徒のノートを黒板に映せる
Kocri はiPhone・iPadのカメラで映したものもリアルタイムに黒板に映すことができます。
そのため、生徒が問題を解いている間に見回りをして、正解した人の画面を映しながら解説をするまたノートのとり方が上手な生徒のまとめ術を全員にシェアするといったリアルタイム性のある授業を行うことができます。
4-2. Kocriの想定される利用シーン
- 図形や地図など視覚的に説明するものを映す
- 授業前に前回教えた内容復習
- リアルタイムに映したものを解説した授業
4-3. Kocriに関連する情報
▼ Kocriはこちらからインストール
>>Kocriインストール<<
▼ サポートサイト
サポートサイトはこちら
▼ YoutubeでのKocri紹介動画URL
Youtubeでの紹介動画はこちら
5. 情報収集に最適|教師の為の教育現場ニュースまとめ
このアプリは、教育に関連する情報や教師の方向けの情報に特化したニュースアプリです。
最新の教育情報や現場のニュース、また教育方法などを日々、配信るしています。
5-1. 「教師ニュース」の特徴
教師ニュースでは下記のような、特徴をもっています。
- 最新の情報をニュースだけでなく動画でも見れる
- 交流掲示板で教師同士で相談ができる
- 教員になりたい人向けの情報も完備
5-1-1. 最新の情報をニュースと動画で見れる
教師ニュースの特徴の1つに、教育にまつわる通常のニュース記事やまとめ情報だけでなく、動画での様々な授業を見ることができます。
これからの教育ではICTの活用がどんどん進んでいくため、他の学校や先生が導入しているツールや情報も素早くキャッチアップすることができます。
5-1-2. 交流掲示板で教師同士で相談ができる
このアプリでは教育に悩んだり考えたりする中で発生する様々な問題や疑問について相談ができる掲示板機能がついています。
掲示板には匿名で書き込むことができるため、
深刻な悩みだけでなく、小さな雑談話など、教師同士だから分かり合える話しもすることができます。
※ 個人情報の流出にはくれぐれもご注意下さい。
5-1-3. 教員になりたい人向けの情報も完備
現在、教師の人向けだけでなく、これから教師になる人、教師を目指している人向けの情報も完備しています。
もちろん教師がニュースでは現在の教師が参考にする最先端の情報をメインで発信していますが、これから教師になりたい人も参考になるアプリです。
5-2. 教師ニュースの想定される利用シーン
- 空いた時間に情報収集
- 他の先生の授業を参考にする
- 同僚に相談しにくいことを相談する
5-3. 教師ニュースに関連する情報
▼ 教師の為の教育現場ニュースまとめはこちらからインストール
>>教育現場ニュースまとめインストール<<
まとめ
今回は教師向けとして手軽に導入できるアプリから、プロジェクターやモニタを利用して効率的な授業を実現できるおすすめアプリをご紹介させて頂きました。
アプリで行うメリットは、携帯性と効率的な授業を実現できることです。
先生が一度資料を作成することで、授業で再現性をつくることができますし、その資料の品質を高めることでより効率的に、より分かりやすい授業につながるメリットがあります。
今後も教育現場でつかえる教師向けアプリがありましたら随時追加していきます。